ダイヤモンドの選び方
婚約指輪などのダイヤモンドは、どこに重点をおいて選んで購入したら良いかとお客様に尋ねられることがよくあります。もちろんお客様が何を一番に考えられているかが大切です。「透明感のある石にこだわりたい」「大きさが重要」「ダイヤモンドの輝きが大事」など色々と思います。すべてに優れている方がいいに決まっていますが、予算の関係もありそうもいきません。それで(ダイヤモンドの『4C』の)何に基準を置いて選んだらいいか迷われているお客様には、
『カット』→『カラー』→『クラリティ』→『カラット』
の順をお勧めしています。と言いますのも、当店の婚約指輪では下記のような条件を設けているからです。
1) 当店婚約指輪の殆どがVSクラス(一部SIクラス)以上のダイヤモンドを使用。(同じクラリティでカットが『excellent』と『very good』では明らかに見た目の違いがあります。)
2) カラーは基本的に無色のD/E/Fを使用。(カラーのイメージはカットの良し悪しで大分違ってきます。透明感もカット次第でよく感じられます。)
3)カラットは0,2ct前後を中心に普段使いし易い大きさをご用意。
天然のダイヤモンドで唯一人の手を加えることができ、より一層の輝きをもたらすことができるのが『カット』です。どんなにグレードの良いダイヤモンドでもカットが悪ければお客様に選んでいただける確率は少なくなると思います。カット技術はこれから先も進化し続けるでしょう。
約20~30年前までのダイヤモンドカット技術では、良くて『very good』、一般的には『good』でした。人の手で『excellent』にすることは極めて難しかったのです。ところが、ここ20年くらい前からダイヤモンドカットのオートメーション化により、婚約指輪に使われる一般的なカットは『excellent』カットになってきています。その中でも最近は、差別化のため(さらに良いカットを求めて)『ハート&キューピッド』や『トリプルエクセレントカット』などが出てきました。それだけカットの違いが一番見分けが付きやすいということになります。
(婚約指輪は)40~50年前では何よりも大きさ(≒重さ:カラット)が重要だったと言われていましたが、現在は当時よりもやや小ぶりの0.2~0.3ct前後のダイヤモンドの大きさが一般的とされています。
ではまたお会いしましょう。