「愛のヴィクトリアン・ジュエリー」展
大英帝国がもっとも繁栄した時代のジュエリーの逸品が並ぶ特別展「華麗なる英国のライフスタイル 愛のヴィクトリアン・ジュエリー」が、4月4日から6月25日まで東京港区の大倉集古館で開催されています。
ヴィクトリア女王(在位: 1837~1901年)は 18歳で大英帝国の王位を継承し、その後64年間にわたり国を治めました。ヴィクトリア時代と呼ばれるこの時期のイギリスは、植民地を世界各地に築き、圧倒的な経済力や軍事力によって、「太陽の沈まない帝国」とも称されました。同時に、ヴィクトリア女王は、アルバート公との結婚によって、一人の女性、妻、母として 「平和な家庭の象徴」として英国王室の理想の姿を国民に示しました。
ヴィクトリア女王が愛した宝石やデザインはたちまち流行し、多彩な素材やデザイン、技法によって、それまでにないほどの質と量のジュエリー(装身具)が生み出されました。ヴィクトリア女王が身に着けたものや行為は、現代にいたるまで英国で欠かせない装身具や風習となったものも多くあります。一方で、今日では作られなくなったものも多く、女王の存在の大きさを物語っています。