童話「青い鳥」のお話

童話「青い鳥」は、ベルギーの詩人・劇作家メーテルリンクの童話劇です。著者は1911年にノーベル文学賞を受賞しています。

当店の店名「青い鳥」もこの童話にちなんで名づけられました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、今回は童話「青い鳥」のお話を紹介したいと思います。

「青い鳥」のお話は、クリスマス・イヴの夜からクリスマスの朝にかけてのお話です。

チルチルとミチルは、いつも近所のお金持ちの家に憧れて暮らしていました。
クリスマス・イヴの夜、魔法使いのおばあさんがやってきて「孫が病気で、幸せの青い鳥を見つけてきて来たら孫の病気が治る」と二人にお願いをして去っていきました。兄妹は青い鳥を探しに遠くの国まで旅をしましたが、いろんな国で「青い鳥」を見つけて持ち帰ろうとしましたが皆途中で死んでしまいました。「本当の青い鳥」を見つけ、持ち帰ることはできませんでした。

旅から懐かしい我が家に戻ると、「さあ、起きなさい!クリスマスの朝ですよ」とお母さんの呼ぶ声で目で覚めました。兄妹はベットの中にいました。青い鳥を探す旅はここで終わって、青い鳥を捕まえることはできなかったのです。

ふと自宅の鳥かごの中を見ると、二人が飼っている「青い羽根をもつハト」がいました。そうです、自分たちが今まで飼っていた鳥こそが「幸せの青い鳥」であることに気付いたのでした。

遠くまで追い求めて手に入らなかった「青い鳥」でしたが、実は幸せの青い鳥は自分たちの家の中にいたのでした。幸せというのは、案外自分のすぐ近くにあり、なかなか気づかないものだし、心の持ちようだとこの物語は教えてくれています。

クリスマスが近づいてきました。幸せなクリスマスを迎えられるといいですね。では、またお会いしましょう。