12月の誕生石『タンザナイト』

タンザナイトは、ジュエリーに使われるカラーストーンの中では比較的新しい宝石ですが、20世紀に発見された宝石の中で最も素晴らしいものの一つでした。タンザニアで採掘された青い石は、1962年に鉱物の『ゾイサイト』と識別されました。しかし、探鉱者がこの12月の誕生石の主要な鉱源であるメレラニ鉱床を見つけたのは、1967年のことでした。この宝石は最終的に原産地を称えて『タンザナイト』と命名されました。

タンザナイトは、その色が澄んだ深みのあるブルーからバイオレットまでと深い飽和した色であるため、「ビロードのよう」とよく表現されます。タンザナイトの色では、青が最も貴重なものと考えられています。

タンザナイトが見つかってから暫くは価値を認められませんでした。しかしニューヨークにあるティファニー&カンパニーが美しく鮮やかな色の結晶の価値を見いだし、主要な販売業者となったことで一気に注目を浴び世に知られることになりました。

タンザナイトの主要な販売業者になったティファニー&カンパニーは、1968年にタンザナイトの販売促進のために大々的な宣伝キャンペーンを展開しました。その鮮やかな色、高いクラリティ、そして大きな宝石がカットされる可能性が高いため、タンザナイトはあっという間にセンセーションを引き起こしました。現在では、12月の誕生石であるだけでなく、結婚記念日24周年を祝う宝石にもなっています。

《タンザナイトの石言葉》
「誇り高き人物」「高貴」「知性」「冷静」「希望」「神秘」