8月の誕生石『サードニクス』
8月の誕生石は、最近でこそペリドットが幅を利かせてきましたが、8月の誕生石として最も古いものが「サードニクス(サードオニキス)」です。主な産地はアメリカ、ブラジル、ウルグアイ、インド、中国、ドイツなど…。
日本名は「紅縞瑪瑙(べにしまめのう)」と呼ばれ、その名の通り、照りつける夏の太陽を思わせる赤色~朱色・褐色をベースに白色の縞模様が艶やかな、美しい天然石です。
「サードニクス」は、「サードオニキス」や「サードオニックス」「サードニックス」とも表記されます。日本名の「瑪瑙 (アゲート)」や、「オニキス」と聞けば、皆さんよくご存知だと思います。「サードニクス」は、「瑪瑙」の仲間で、赤色と白色の棒線状の縞模様が出ているものを言います。
「サードニクス」は古代ローマやギリシャ時代など古来より人気があったと伝えられています。熱いワックスがサードニクスに付着しないことから、紋章・印章・シグネットリングなどにするのに使われ、層によって様々に現れる縞模様の美しさがカメオ彫刻の材料としても重宝されてきました。